家を建てようと考えたとき、住宅展示場は最も身近な情報源。実際の住まいを体感できるし、関連情報もいっぱい。住宅展示場へのお誘いと、上手な活用のポイントをまとめました。

営業マン200%活用術

 

展示場は便利で楽しい
住宅展示場の一体なにがそんなに便利なのでしょう。
  1. 各タイプの最新住宅を一度に見ることができる。
  2. 実際に建物の内部に入って空間の大きさを実感できる。
  3. 素材や設備機器に触ってチェックができる。
  4. インテリアの実際を比較できる。
  5. 最近の住まいのトレンドをチェックできる。
  6. 住宅のカタログが入手できる。
  7. 住宅金融公庫等の関連情報が手に入る。
  8. 各種イベントが随時催されている。
住宅展示場は情報収集に役立つのはもちろんですが、ちょっとしたピクニック気分でのぞくのも楽しいもの。ぜひご家族でお出かけください。


展示場を120%活用するために

 ●事前に準備することは?
・まず、ご自分の住まいに関する条件を整理しましょう。
 敷地の規模や形状・道路付け・建ぺい率と容積率・予算・所有している家具や持ち物の量など

・日頃からご希望の住まいについての情報収集もお忘れなく。
 住宅雑誌・新聞の広告・チラシ・インターネットなど

・展示場へ持っていくものは
 筆記具・メモ帳・メジャー・使い捨てカメラなど
 ●目的に応じた展示場選びを
  ・タイプ1 まだまだこれから派
お近くの総合展示場がお勧め。まずは展示場をぐるりとひとまわりし、気になるモデルをチェックしましょう。そのうちモデルが絞られてきたら、日を改めて訪問しましょう。
  ・タイプ2 目当てはあるぞ派
目的のモデルが展示されている展示場へ。3階建て・輸入住宅など特定のテーマを持った専門展示場もあります。
 ●モデルハウスの見所は?
  ・やはり気になる外観のかっこよさ
展示場のモデルでイメージの好みをまとめてください。凹凸が多いほど高級感を感じますが、ご自分の敷地条件にマッチするかに注意しましょう。外観の印象は外壁の素材やデザインに左右されがちですので、素材のバリエーションや開口部材にも注目を。
  ・間取りのチェックはご自分の家族を想定して
間取りをチェックする際には、ご自分の家族構成・生活スタイルを頭に置いてください。スムーズに動ける設定か、動線の造りにも配慮を。2世帯住宅では、ふたつの家族の住み分けと交流がどう処理されているかが大切です。
  ・設備機器は使い勝手をシミュレート
モデルハウスには最新の設備機器が豊富に組み込まれています。実際の作業をシミュレートするつもりで観察しましょう。同時に、設備の豪華さに圧倒されるだけでなく、どの程度の設備が本当に必要なのかという意識も持ちたいもの。
 ●訪問後の整理も忘れずに!
展示場の案内・商品のカタログなどをじっくり検討
  ・家族の印象をまとめてみましょう。
ご家族それぞれで、気に入ったモデル・印象に残った間取りやデザインは違うはず。
それぞれの意見や感想を話し合い、調整することも大事なこと
  ・候補の絞り込みにかかりましょう。
検討の結果2〜3の候補に絞り込みを。再度目的のモデルを展示場でチェック。
特に念入りに見たい点をキチンと整理しておく。
  ・持ち帰った資料を整理します。
印象に残った住宅は?気が付いた点をさらに確認・疑問点の整理も重要
  ・まずメモの整理を。
展示場巡り・このポイントははずせない!
住宅展示場のモデルハウスは、だいたいが大型でグレードも高く設備の装備も立派です。実際にご自分の住宅を建てる際には、設定が異なるのが一般的ですから、思い違いが起こらないよう、次のような点に十分気をつけましょう。
1.サイズ違いにはくれぐれもご注意を
 モデルハウスの延床面積は多くが60坪前後。一般の住宅に比べてかなり大きめですので、最初からその点を意識してご覧ください。ひとつひとつの部屋もたっぷりとられていますし、特に玄関などは性格上大スペースです。ご自分の敷地に引き直すときは、空間のスケール感を多少割り引いて考えましょう。

2.標準装備かオプションか
 展示場のモデルはやはり豪華です。使われている建材や部材もグレードの高いものが多く、設備も充実しています。問題は使われている部材や設備機器が、標準装備なのかオプションなのかということ。はっきり確認しておかないと、実際の施工時に混乱します。

3.価格と仕様について
 住宅の価格は1坪当たりいくらかかるかという坪単価ではかるのが普通です。ハウスメーカーの住宅なら、坪40万円前後からといったところでしょう。ただし部材のグレード、設備の充実度などで価格は大きく変わりますから、常に仕様との比較の上で判断することが大切です。また、建物の規模が小さくなれば坪単価は高めになることを頭に入れておいてください。
 価格がいくらというとき、その価格は本体価格を指しますが、これには建物外部のガスや水道の配管工事などは含みません。また、照明器具やエアコンなど一部の機器は別途費用になるのが普通です。

4.サンプルでは分からない色や質感
 モデルハウスのよさのひとつに、インテリアのイメージを確認できるというメリットがあります。壁紙や床材、タイルなどは小さなサンプルだけでは実際の空間イメージが分かりません。住宅展示場では、大きな面に施工した際の色味や質感を意識的に観察してください。


5.企画型か自由設計か
 ハウスメーカーの商品は、大きく分ければ企画型の住宅と自由設計の住宅に分けることができます。企画型はプランがいくつかに限定されていて、設計上の変更はほとんどできません。そのかわりモデルハウスに最も近い住宅を建てられますし、価格的には割安です。自由設計は一定のコンセプトやデザインに基づきながらも、プランの変更など自由度の高い住宅です。自分なりのライフスタイルに合わせるという点でうれしい設定ですが、やはり価格は高めになります。



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